GOLDEN NIGHTが好きすぎてつらい

GOLDEN NIGHTが好きすぎてつらい

オタクの記録と考察

勝手に語る宮野真守ライブ円盤入門

まずはじめに、MIXING!BDオリコン週間ランキング1位おめでとうございます!!!!!

 

自分の持っている記録を年々上書きしてくる宮野真守の勢いとポテンシャルの高さ、脱帽です。TVガイドさんのツイートにあった「若手声優界の美しきトップランナー」って代名詞が本当に似合う。

 

今年の秋のツアー開催が発表され、只今FC先行のチケット当落が発表されたばかりですが、AMAZING!の悲劇が再びといったかんじで、キャパを見て分かっていたことですがチケットがほぼ用意されない!MIXING!は5公演すべて希望のところは参加できたわけですが、思えばこのときのキャパがいつもよりだいぶ頑張った規模だったんだなあ……と今更のように思い出しました。MIXING!が楽しすぎてちょっと麻痺してた。

そんなわけでMIXING!は比較的チケットも取りやすく、初めてマモライに参加された方も多かったんじゃないかな?と思っています。これを機会に過去のマモライ円盤に手を出そうとしている方、そんなあなたに、独断と偏見で語る宮野真守ライブ円盤入門としてちょっとだけ解説します。気になる円盤はぜひ観てみてください。きっとライブに行きたくなりますよ。

 

とりあえず古いものから遡って紹介します。が、実質わたしがきちんと宮野さんを追いかけだしたのがBEGINNING!円盤からになります。それ以前のものは全て円盤を持っていますし観ていますが、当時の状況を詳しく知らないのでここであれこれ書くのは控えさせていただきます。もっと前から応援していた方がどこかで紹介してくれるだろうという淡い期待を抱えつつ、わたしは自分の知っている宮野真守をここでつらつら書かせていただきますね。

というわけで、BEGINNING!から現時点で円盤が発売されているLOVING!(加筆しました)までの紹介になりますが、マモライ初心者様に向けてライブ円盤のご紹介をしたいと思います!お付き合いいただける方はよろしくお願いします。

MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2012-13 〜BEGINNING!〜

唯一のカウントダウンライブゆえに「はじまる」をテーマにしたライブ。余談ですがわたしが初めて買ったマモライの円盤です。

いろいろ観てきましたが、声の調子がめちゃくちゃ良い回だと思っています。宮野さんのライブといえばコントをするスタイルが有名ですが、これ以前はチームマモのメンバーで回していたところを、BEGINNING!から声優さんをゲストに招いたコント映像が流れるスタイルになった初回のライブです。

最近はあまりセトリに入らない名曲がたくさんセトリに入っているので、個人的には一番すきで今でもしょっちゅう観ています。このとき、次の単発ライブTRAVELING!の発表がサプライズで仕込まれていて、その様子も映像におさめられているのですが、崩れるようにステージに座り込んでしまう宮野さんと泣きながら拍手するファンの表情がすごく生き生きしててあったかい空間。これを見るとTRAVELING!の初武道館ライブがどれだけ特別なものだったかが分かるので、余裕のある方はTRAVELING!の前にこちらを観ておくのがおすすめです。

ちなみに個人的におすすめしたいのはバラードコーナーの「Beautiful Life」。儚くも美しく力強い歌声とその姿勢 、凛としていてとてもすきです。あとゴリ押しのGOLDEN NIGHTは絶対に観てほしい(布教)。

MAMORU MIYANO SPECIAL LIVE 2013 〜TRAVELING!〜 

宮野さん念願の、初の武道館ライブ!ツアーではなく単発のスペシャルライブだったので、全エネルギーをたった1回きりの公演にありったけぶつけて挑んだんだなということが肌で感じられます。「時空旅行」をテーマに、古き日本の時代からモダンアメリカ、そして未来へと構成されています(パッケージがちょうどその衣装です)。

このライブは流れがすごく良く考えられていて、無駄なものが一切ない。最近の宮野さんのライブは掲げたテーマに沿って1本の道を作るように作られていますが、その基礎になっているのがこのライブなんじゃないかと思います。

カメラが20台ほどあったらしく、カメラワークと編集が神がかってる。わたし個人的にはいまだTRAVELING!を超えるものはないと思ってます。好みの問題もあるかとは思いますが、本当にカメラワークが最高。

そしてこの円盤についてるDISC2にはアニバーサリーライブの映像がついていて、そちらが何気にすごいです。宮野さんの誕生日をお祝いするプチライブイベントのようなもので、珍しくカバー曲や普段披露する機会が少ないキャラソンなど、ファンには嬉しい映像です。男の人が歌う「ハナミズキ」って良いですね。しばらく病み付きになってしまってずっと聞いていました。

マモファンなら絶対にどこかのタイミングで観てほしい円盤です!!!!!これは絶対に!!!!!マモちゃん好きになったならいつかは観てください!!!!!

MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2014 〜WAKENING!〜 

おとぎ話の中に迷い込んだような世界観で展開され、「覚醒」がテーマのライブです。もう1つのテーマとして、千秋楽が宮野さんのお誕生日だったのでバースデーライブというのも特徴的。

「マモの誕生日を祝おう!」をテーマに、バンドメンバーやダンサーたちチームマモが手を組んで、各会場でマモにプレゼントを用意&披露するコーナーが設けられていました。特に印象的だったのが、DISC2の大阪公演で宮野さんのお母さんから直々にお手紙が届いていて、そのお手紙で宮野さんが泣きながらファンに向かってお話する場面。世界一きれいな涙を流すんですよホント……。

そして宮野さん作詞の「HAPPY HAPPY BIRTHDAY」という曲、もちろんタイトルの通り誕生日をお祝いする曲なんですが、宮野さんの誕生日当日の公演で「生まれてくれてありがとう〜♪」の歌詞を「出会ってくれてありがとう」に替えて、くしゃっとした笑顔を見せる宮野真守に愛しさが止まらない。すきです!!!!!

あと、個人的にこのライブのセトリが最高すぎて大好きです……。 前半に怒涛のダンスナンバーが続くので、これ倒れないかと少しヒヤヒヤしながら見ていたくらい、圧巻のダンスナンバー。このツアーはバラードコーナーで1曲会場ごとに違う曲を歌っていたのですが、成本さんの曲が好きな方には最高の円盤です。DISC2を観てくれ、約束だぞ。

MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2015 〜AMAZING!〜

ライブでの演出を究極に極めたライブ、宮野真守のエンターテインメントの完成形といっても過言じゃない。

コンセプトは「スター・MAMOが繰り広げるショータイム」ということで、ステージセットが華やかで衣装も上品かつ艶やかです。中でもOP映像から1曲目に入るまでの演出が最高に良く考えられていて、何度見てもきらきらして見える。

言葉をいくら並べてもこれは観ないと衝撃度が伝わらないかと思うんですが、ステージの主役とそれを待ち望む大勢の観客、その双方の感情の高まりを映像と現場でシンクロさせた演出……と言えばいいんでしょうか。幕が下りて待ちわびたスターがそこに姿を現すその一瞬にすべてをかけて演出を作っている、そんな素晴らしさがこのライブの魅せ方だったと思います。

見どころは「Magic」「NEW ORDER」「VOICE」など、ステージ演出や映像演出に特にこだわりが見えて何度でも観たくなるところ。普段あんまり自分のことを手放しに褒めることをしない宮野さんですが、ポツポツとこのツアーについては「この形が至極だとハッキリ見えて作っていったライブで、満足のいったライブ」だというようなことを話されていました。だからこのツアーでは「全会場セトリは一緒、それが正解」だったんですよね。

マモライを観たことがない人にはすごくおすすめしやすい円盤なのですが、これを先に観てしまうとそれ以前のライブ映像が少し物足りなくなってしまうのではとちょっと心配してます。ものすごくアドレナリン刺激してくるライブなだけに、他の別のところでもっと良いライブが霞んでしまわないかなと。ただし、てっとり早く布教したいときには結局これをすすめてしまうんですけどね。

MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2015-16 〜GENERATING!〜 

AMAZING!までは「いかにいろいろな手段やアイディアを使ってエンタメ性の高いライブを作り上げるか」を試行錯誤して作られていた印象がありますが、GENERATING!では「宮野真守という身体ひとつで真正面から表現を極める」ことが色濃く出ていたツアーでした。AMAZING!で宮野さんなりに最高峰まで持って行けたと感じたからこその方向転換なのかな、と思っています。

武道館に広がるシンプルなセンターステージで観客に囲まれて、アカペラでのスタート。これまでライブの1曲目はド派手に飛ばすスタイルが多かっただけに、この始まり方には驚きました。そんな中「今はここが自分の最前線」と歌う姿は、まさに宮野真守の新章のはじまりでした……。

これまで豪華な声優ゲストを招いていたコントコーナーも、このライブ以降、宮野真守宮野真守を素材としてどんなエンタメを作れるかに挑戦するような、芝居色の強い映像コーナーに変化しました。 

これらの変化は、これまで宮野さんを追いかけてきたファンからするとすごく意味のある変化なんです。宮野さんの楽曲の中に、本人が作詞した「passage,」という曲があるのですが、この歌詞にこんなフレーズがあります。

大空に羽ばたくあの鳥のように
雲の向こうを目指していくのでしょう
変わらなければならないモノ
それでもずっと変わらないモノ

宮野さんにとって、ライブの根底にある「みんなを笑顔にすること」「喜んでもらうこと」はきっと「ずっと変わらないモノ」として持っていてくれるのだろうけれど、その手段は自分の経験や成長とともに「変わらなければならないモノ」なんだと思います。新しいこと好きな宮野さんのことなので、そこまで深刻に考えずに単純にスタイルをここらへんで変えたいなくらいのキッカケだったのかもしれませんが、どこまでも貪欲に美しくその道を走る宮野真守の姿は、この円盤でしっかり観ることができます。

ただし、こちらはこれまでの円盤をどれか1つでも観てからの方がおすすめです。これまでのスタイルを打ち破ってこうなっていること、それを実感できると感動も倍だと思うので!

MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2016 〜MIXING!〜 

MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2016 ~MIXING!~ [Blu-ray]

MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2016 ~MIXING!~ [Blu-ray]

 

マルチに活躍されている宮野さんには、声優・歌手・役者など様々な肩書きがあります。そのどれもが宮野真守で、「表現者」としていくつもの顔がある。このツアーは「ごちゃまぜ」がテーマの、宮野真守のいろんな表情を魅せてもらえるライブでした。

ミュージカル「王家の紋章」という新しく踏み出した世界でいろいろな経験をしたからこそのテーマなんだなというのは想像するに容易いのですが、「ごちゃまぜ」をうまくまとめてつくられた印象です。ただただ混沌と要素の違うものを並べるような内容ではなくて、うまく「ごちゃまぜ」のベクトルを合わせて構成されているライブでした。

たとえば、毎回恒例のコントコーナーでは「奥様もマモ」というタイトル通り、出演者が全員「マモ」。ライブパートのおそらく一番の見せ場だったSTY Non Stop Remixでは、計7曲のSTY曲をメドレーにしてしまうというこれまでなかった魅せ方でした。そして冒頭のOP映像から観客を巻き込んでいく参加型のライブで、随所に観客が声を出して成り立たせる構成になっていました。それを反映させるようにチラチラと客席が映るんですが、みなさん良い表情であの中に自分もいたと思うと嬉しくなります。

宮野さんのライブって、ただ観るだけじゃなくてライブの中でちょっとコーレスや振り付けでお客さんを巻き込んでくれるので、そのときの記憶がちゃんと身体に残る。大声出したりかわいい振り付けを真似したり、普段の生活ではそんなことしないよねというようなことも、持ち前の明るさと先導力でうま〜く誘導して一緒にやってくれる。そういう宮野さんを見る度に、自分のファンクラブ名を「Laugh & Peace」にした宮野真守まじで尊いな……とボキャ貧なオタクは思うのでした。

そしてこの円盤には、初の海外公演「REMIXING!」も一部映像が入っています。わたしはライビュに参加させていただいたのですが、びっくりしたのが宮野さん思ってた以上に中国語でしゃべる。よくよく聞いているとそうレパートリーが多いわけではなさそうだけど、言葉の端々に覚えてきた中国語をフルに使って、お客さんにたくさんの「ありがとう」と「だいすき」を自分の口から伝えていたのが印象的でした。こういう姿勢がまたさらに宮野真守を好きにさせる……。DISC2に入っているので、こちらも必見です。

お祭り騒ぎ色が強いライブだったので、AMAZING!同様こちらもライト層の方にもおすすめです!

MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2017 〜LOVING!〜 

MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2017 ~LOVING!~(Blu-ray)

MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2017 ~LOVING!~(Blu-ray)

 

音楽活動10周年を間近に控えた9年目のタイミングで選ばれたテーマ、それが「愛(LOVING!)」でした。宮野さん曰く、愛をテーマにしたライブはずっとやりたかったんだそうです。タイミングを考えたときに、10周年でみんなでお祭り騒ぎができるライブをする前に、ファンのみんなと築き上げた愛を感じられるような空間をつくりたい。そう考えてあえての10周年の手前で「THE LOVE」というタイトルのアルバムを制作し、「LOVING!」とタイトルをつけられたライブツアーが生まれました。

舞台は架空の遊園地・MAMOランド。1曲目を飾ったのは宮野さん作詞の「EVER LOVE」でしたが、トロッコに乗って手を振りながら歌って踊る姿は遊園地のパレードをイメージした演出でした。主役を待ち望んでいた会場の歓声を前にして、はじまりの歌詞が「満ちてゆく これこそがMy Love」なのが最高だし、それを作詞したのが宮野さんっていうのも尊い…。そんな景色と、メディアのインタビューで「宮野さんにとって愛とは?」と聞かれて「もらうもの」と答えた宮野さんを思い出して目頭が熱くなる。……話がどんどんズレるので戻りますね。

とにかく全体通してあったかい空間が広がっていて、終始多幸感に満ちたライブだった印象が強いです。そう!一言で表すと多幸感!その大きな要因になっているのがこの曲「POWER OF LOVE」です。


宮野真守「POWER OF LOVE」MUSIC VIDEO(Short Ver.)

このMVはファンクラブイベントが行われた会場で「今から新曲のMV撮影をします!」というサプライズがあり、そのときの映像がMVに入っているファンにとっても大事な曲です(※フルでその様子が見られます)。それが実現する空間!「愛はここでひとつになる」という歌詞がこのツアーのすべてを表していると思う。この曲を歌っているときの宮野さんの笑い声が本当に幸せそうなので、観ればきっとみんな幸せな気持ちになると思います。

そしてお馴染みのコントコーナーは、前々作と前作は芝居色の強いもので宮野さんが自分の力量に挑戦するような印象でしたが、今回は「愛」というテーマに沿ってチームマモのみんなでつくりあげた映像になっていました。なんと、バンドメンバーもダンサーも勢揃いで出演しています!ソロアーティストなのにバックバンドやダンサーをここまで表に出す人ってなかなかいないんじゃないかと思うんですが、掲げた「愛」というテーマをファンだけに向けるのではなく、活動を支えてくれる現場の人たちにも向けられているのが宮野さんらしくて好きです。

ひたすら多幸感に包まれたいときはこの円盤!もちろん初めてマモライを観る方にもおすすめしたいですが、ファンになったらまた見返してほしい円盤でもあります。ただただ溢れんばかりの幸せがここにある!

 

以上がBEGINNING!〜LOVING!のライブ円盤紹介でした。(新しいライブ円盤が発売されたら書くつもりなので、予告なく増えるかもですが!)

BEGINNING!とそれ以前のライブも結構スタイルが違うので、それも解説できたらよかったのですが、円盤の中身しか詳しく知らないので少し書くことに躊躇してしまい……。わたしはきっちりと自分が知っているところだけ書かせてもらいました。この記事が誰かのマモライ初参加や、マモライ円盤購買につながれば嬉しいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

 

 

■更新履歴
2018.10.4 LOVING!加筆(遅い)