GOLDEN NIGHTが好きすぎてつらい

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オタクの記録と考察

「MAMORU MIYANO COME BACK LIVE 2021 〜RELIVING!〜」感想

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初のドーム公演になるはずだった「LIVING!」が中止になってしまってから約2年。「RELIVING!」というタイトルを背負って、マモライが帰ってきました。

タイトルの頭に「RE」とつくものはMIXING!でもありましたが、今回の場合だとLiveは生きる、Reriveは生き返るという意味に変化します。うまいですよね、思わず唸ってしまう…。

 

さて今回のライブ、ブログに残すとしたら何を書こうかなとか、むしろ書かないで留めておくべきかなとか少し迷ったりもしたんですが、率直に、いちばん思ったことだけを残しておこうと思います。

 

 


宮野真守が生み出すマモライは、ユニバーサルデザインである。

これに尽きます!

 

ユニバーサルデザイン(英: universal design、UD)とは、文化・言語・国籍や年齢・性別・能力などの違いにかかわらず、出来るだけ多くの人が利用できることを目指した建築(設備)・製品・情報などの設計(デザイン)のことであり、またそれを実現するためのプロセス(過程)である。

Wikipediaより引用

 

「方法論は色々あるんだけどね」
「みんなで考えよう」
「みんなに会えるように」

これは宮野さんが繰り返し口に出していた言葉でした。

 

今回のライブは、短い期間の中でどれだけ人を入れられるか検討した結果の1日2公演だったというのはMCでもお話しされていたことですが、現地参加の他にもたっっっくさんこのライブが観られる手段を用意してくれていました。

映画館でのライブビューイングに、オンライン配信に、カラオケでの配信、あと海外でも観られるようにと。オンライン配信は生配信とアーカイブ視聴もできるようにしてくれていたので、時間的に生配信では観れなかった人にもきちんと配慮がありました。

これって改めてすごいことですよね。現地参加の他にもこんなに選択肢があれば、ほとんどの人は望めばライブが観られる状態になっていたのではないでしょうか。その分、制作側はそれだけの準備がいるし、なかなかできないことだと思います。

 

方法論は色々あるけど「みんなが安心して楽しめる方法で、みんなが観られること」を最優先にして、取りこぼしが少ない方法をとったんだなあ。

ライブを観ながらそう実感したときに、以前テレビ番組で宮野さんが「その笑顔が誰も置いていかない」と評されていたのを思い出しました。

そんな宮野さんの、初日に幕が上がって会場を埋める観客を見たときの表情……ぐっとなにかを飲み込んで、心の中で渦巻いていたであろういろんな感情を噛み締めてるようなあの表情が忘れられない。あれを見れただけで行って良かったと思った。

 

 

 

ほんとのほんとに正直な気持ちを言うとね、どれだけ宮野さんが「前を見よう」と言っても幻になってしまったLIVING!のことは惜しいし、これが100%満足のいくマモライだったと思えたかというと個人的にはNOです。

やっぱりキラキラでバチバチにキマってるザ・ライブ!みたいな衣装を纏った推しが観たいし、制限なく作り込まれた演出で度肝抜かれたい。宮野さん本人のことだけをマモライに行く目的にしているのではなくて、宮野さんがつくる筋書きを愛しているから、そこにはやっぱりストーリーと自由な演出と衣装が必要不可欠であってほしいと思うわたしのワガママです。

 

ただ、今回はライブタイトルに沿ったエンタメをというよりは、このライブ自体が生きることの意味合いを表しているような気もしていて。

生きているからこのライブを観れた、生きていくからここでパワーをもらう、生きていたら次のライブも観れる。そんなふうに「生きる」ことを肯定するためのライブに思えた。

 

立ち止まらずに考え続ければ新しいものが生まれる。
僕が「指標」になります。

 

宮野さんのこの言葉は、RELIVING!を象徴する曲にもなっていた「MILESTONE」を少なからず意識して出たものなんじゃないかと思います。

マイルストーンって、ビジネス用語としても使いますが「中間目標」みたいな意味合いなんですよね。大きいゴールがあって、各タスクやフェーズごとに設けられる区切りに使われる小さいゴールです。

それを知っていると、MILESTONEという曲名ってすごく現実的だなと思いませんか?
宮野さんの楽曲だと、結構スケールが大きいことを歌った歌詞が多い気がしているんですが、MILESTONEは「今の最善」を惜しみなく喜ぶ曲なんですよね。そしてこれが中間地点なら、観たいものはこの先にまたあるはずなんだと感じ取れて、なんだか安心しました。

そんなことを考えながらライブを観ていました。非日常を求めていたこれまでのライブとは違うけど、今まででいちばん現実に近くて、人間味のあるライブだったなと思います。

 

 

 

あと、単純にマモライって居心地良いですよね。

本編終了後の手拍子はアンコールを求めたものだったけど、アンコール後の手拍子は、言葉はなくても単純にチームマモと曲に対する感謝と敬意の意味を持ったものだって感じ取れるのが不思議で、かつすごーく心地良い空間だった。宮野さんが完全にステージからはけても曲終わりまで手拍子を続けるあの光景が、BLAZING!のエンディングと重なって見えてじーんときちゃいました。

好きな場所が好きなまま変わらないでいてくれるのってありがたいな、いいなって思いました。これは全マモクラさんへ向けての感謝!あの瞬間はおまえら全員好きだ状態になってた(笑)

 

次のマモライに期待を寄せつつ、また「宮野真守のエンタメ」に会えるように今は待ちたい。ありがとう、待ってます、宮野さん。