GOLDEN NIGHTが好きすぎてつらい

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オタクの記録と考察

ジャニーズWESTらしいウエディング応援歌がすごい

「らしさ」ってこんなふうに出すんだな、とちょっと感動したので語らせてほしい。

 

来たる5月5日に発売されるジャニーズWESTのニューシングルから、先行して表題曲「サムシング・ニュー」のMVが公開されたのを観ました。

この曲からすご〜〜〜く彼ら「らしさ」が溢れていたので、よく知らないという人も含めてぜひ観てほしい。あなたの3分ちょっとの時間をください!!!

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この曲の作詞作曲はあいみょんさんです。

雑誌やラジオを追っているわけではないので、WESTとあいみょんさんが普段から交流があるのかはよく知らないんですが、あいみょんさんが19歳のときに作詞した「Time goes by」というWESTの曲があって、そのご縁なのかな?

なのでMVの中で「Time」「goes by」と光で表現されてたり、車が部屋のようになっているセットや花をマイクに見立てて歌う演出はあいみょんさんの「愛を伝えたいだとか」をオマージュしていると思われます。そういう細かい演出が彼女とリンクしている遊び心があるMVです。

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この曲は「ウエディングソング」のカテゴライズになるみたいなんですが、最初に聴いたときに感じたのは

この曲におけるWESTの立ち位置って、花婿じゃなくて結婚式まで花嫁のそばで彼女を守っていた誰かなんだ

でした。

 

曲を聴いてからこのブログを書くまでは自分の第一印象を大事にしようと思っていて、あまり詳細を見ないようにしていたんですが、今ちょっとだけ調べてみたら音楽ナタリーではこんなふうに紹介されてました。

「ウエディングのバージンロード」をテーマに、人生という長い道のり(ロード)を歩いていくうえでの大切なメッセージも込められた応援歌に仕上がっている。

 

ジャニーズWESTにあいみょんが6年ぶり楽曲提供、ウエディングがテーマの応援歌(コメントあり) - 音楽ナタリー

 

バージンロードとわざわざ書かれているところに注目したい。この曲のステージは、結婚式のメインの祭壇ではなくバージンロードなんですよ。

そして「ウエディングソング」なのに、「応援歌」。これこそ初めて聴いたときに引っかかった歌詞の答えであり、彼らのグループ色が存分に発揮された「らしさ」だと思います。

この「ウエディング」と「応援歌」の2つは個人的にかなりキーになる言葉だと思っているので、それぞれにフォーカスして曲の印象を書いてみます。 

 

ウエディングソング

誰かと結ばれることを祝福する、結婚式の主役である花嫁や花婿目線で歌詞を綴る、そういうものをウエディングソングとして想像してましたが、この曲はそれとは少し違う。

冒頭の歌詞で「姫」と呼ばれるけど、それはお嫁さんになる人に向けた言葉というよりは、「お嬢さん」って親しみのある雰囲気で呼ばれているような感じがするんですよね。

大切に思いあっている家族みたいな人がお嫁にいく、それならこれまでの人生で二人三脚みたいに歩んできた僕らが、お婿さんのもとまでちゃんと守り抜くよ。

そんなふうに言われてるような曲だなと感じています。

 

応援歌

WESTの曲って「応援歌」って紹介されることが多いんですよね。ちゃんとCD買い始めたのが「証拠」からだった新参者なので、なおさらそう感じるのかもしれないですが…。その応援歌っていうのが、イメージとしては背中を後ろから押すというよりは、だいたいWEST自身も横並びで並走してる感じの。

そして今回はというと、バージンロードを横並びでWEST7人+花嫁で歩いてる光景が目に浮かぶ。

実際にこの曲を聞いた人がWESTと近しい仲だなんてことはかなり低い確率だろうけど、ファンってそういう物理的な距離は関係ない。それこそ時には家族よりも心の内側で推しが支えになっていたりする。

だから応援歌という面から考えると、この曲においてWESTの立ち位置を花婿にしなくても成り立つというか。送る側として解釈すると、個人的にはおさまりよく感じるんですよね。

 

「サムシング・ニュー」の歌詞

これはわたしのこの曲に対する願望なんですが、思い描いているイメージがありまして。

花嫁とWEST7人は昔からの顔見知りなんですよ。家族ぐるみでも仲が良い近所のお兄ちゃん的な。

結婚式当日にWESTのうちの誰かひとりが家まで迎えに来てくれて、式場までの道のりを手を引いてエスコートしてくれるんだけど、リレー形式でひとりずつバトンタッチしながら一緒に歩いてくれる。

リレー順はどうしよう……歌割通りでいいか…。うん、玄関のドア開けたら小瀧さんが待っててくれる想像をして満点だったので歌割順にします。

式場に着くとWEST全員集合。バージンロードの先の祭壇に花婿が待ってるんですけど、花嫁が花婿の手をとるところまでのバージンロードを、WEST7人が横並びで花嫁と歩いてくれるっていう………虚妄がわたしの頭の中で出来上がってますね…。

 

こういう虚妄や冒頭のコンセプトを考えてしまうくらい素敵な歌詞についても、ちょっと触れていきます。あくまで個人的に感じたことなので、公式にライナーノーツが出たら恥ずかしすぎますが恐れずいきましょう。

 

僕らは最強なんだぜ
さあ、進もうよ姫

冒頭から「姫」なんて呼ばれてしまうので、てっきり花婿はWESTだと思ってましたよ。でもよくよく聴き進めていくと

前方100メートル先に 小さな石ころが落ちています
大切な君を守るため 最後まで援護させてください

援護?って思ったあたりから「そうか応援歌………」と気付いた。これは結婚式当日の式場までの道のりの話でもいいし、これまでの人生の障害物の比喩でもどっちでも通じる。比較するとスケールが違うので、前者だと過保護っぽさが出てかわいいイメージになるけど、それだけ大事に送り届けてくれる感じがあって良いよねって思う。

 

限られた時で出会った人 そうさ君がいれば
僕らは最強なんだぜ さあ、進もうよ姫

そう、「僕」じゃなくて「僕ら」なんです。複数形。WESTのことだね。

 

だんだん顔が曇ってく君を抱きしめたい
何でもない振りしてるけど やっぱりこわいんでしょ
君が恐れている未来なんかは 今日限りでさよならしてあげる

「抱きしめたい」が行動に移した表現ではなく願望のみでとどまっているのは、WESTは花婿ではないからと解釈してます。抱きしめてあげる役割は別の人だから、と。でもそばにいることはできるからと言われている気がする。

 

後方50メートル先に 君を追いかけてきた人がいます
渡すものか僕の好きな人 最後までこの手離さないよ

ここめっちゃ好きです。ほんとにやる人はまあ滅多にいないだろうと思うけど、フィクションでよくある「その結婚、ちょっと待ったーーー!!!」みたいなのをやりそうな気配のある「君を追いかけてきた人」が登場。だいたいこういうのってフィクションだと一緒に駆け落ちしちゃう展開の方が盛り上がるじゃないですか。

でもWESTのウエディング応援歌は、そんな横からかっさらうようなズルイやつを許しません。まっすぐ真っ正面に正攻法、「渡すものか僕の好きな人」ですよ!!!!!!!

ここの歌割りが小瀧なのもすきなポイントです。いちばんこの歌詞に似合うよね。

 

無限大の明日があるだろう そして君といれば
僕は強くなれるんだぜ さあ、いざゆこうよ姫

ここでようやく「僕」となっていて複数形がとれるので、花婿にも重なる歌詞になります。「いざゆこうよ姫」はどっちが言ったんだろうなあ。ここはWESTでも花婿でも意味が通るから素敵。

 

こんなふうに、個人的にはこの歌詞の「僕」を花婿以外の人にして解釈すると新しい角度からウエディングを表現している曲になるのですきです。もちろん「僕」を花婿の立場で解釈する人もいると思うので、あくまで個人的な解釈ですが!

YouTubeに公開されているMVはショートバージョンなので、ここで終わりです。フルはCDが届いてから聴きますが、このショートバージョンの段階でかなりこの曲を気に入っています。あんまり結婚願望がないのだけど、結婚式するならこの曲流したいもん……。

 

ジャニーズWEST「らしさ」

ウエディングと応援って、言葉としては並べにくい違和感のある単語です。でもその間にジャニーズWESTをおくと、こうも「らしさ」が出る。曲中のウエディングに彼らの居場所がきちんと自然にあるような気さえしてくる。そういう「らしさ」が溢れた曲だなと感じて、こうやってオリジナリティは創り上げられていくんだなあと感動したという話でした。

今度のシングル、先行公開されているMVだけ観ても期待しかないので、もし興味がわいてきたらチェックしてみてください。

 

そしてつい最近公開された、二次会で流れてそうなこの曲が多幸感すごくてすごい(語彙力の死)

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