GOLDEN NIGHTが好きすぎてつらい

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オタクの記録と考察

「MAMORU MIYANO ASIA LIVE TOUR 2019 〜BLAZING!〜 @5/28-29 横浜アリーナ」感想

「MAMORU MIYANO ASIA LIVE TOUR 2019 BLAZING!」がついに!ツアー開幕いたしました!!!

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そうです、今は初日と2日目の横アリ公演を終えたタイミングの時間軸でこの文章を打っています。ネタバレは千秋楽まで解禁できないのですが、その間にも感想はみるみるたまっていくのでひとりでメモ帳をサンドバッグに書き殴る日々が始まるんですよね…。しかも今回、期間が長い!すっごいものを観てしまったので、これから約3ヶ月ちょっと黙っとくの本当につらい…感想言いたい…。

そんなわけで、各公演終わりにメモ帳に書き殴った文章は整えてこのブログに残したいなあと思うので、ネタバレ解禁日まで下書きにしてためていきたいと思います。ちなみに内容の全体像についてはあんまり詳しく書く予定はないので、公演内容をすでに知ってる人向けな書き方になるかと思いますがご容赦ください。

 

セットリスト

M01. FIRE
M02. VOICE (remix)
M03. EGOISTIC
M04. Sugar,Sugar
M05. Never Friends

メンバー紹介(BGM)
 Break a Road
 FIRST GATE
 Naked Tango
 Now and Forever
 BLACK OR WHITE
 Break a Road

M06. POWER OF LOVE
M07. 日替わりバラード
 FRONTIER(横アリ1日目)
 Be Mine(横アリ2日目)

M08. 僕のマニュアル (remix)
M09. ぼくはヒーロー

幕間コント「ぼくらはヒーロー」

M10. TRANSFORM (remix)
M11. 蒼ノ翼
M12. ULTRA FLY
M13. Space Travellers
M14. BREAK IT!
M15. Gravity
M16. EXCITING!

EN01. アンコール
EN02. Kiss×Kiss

J☆S(退場BGM)

 

日替わりバラードは最初の横アリ公演2日間のみ一旦記載しています。これまで本編かアンコールのどちらかに必ず入っていたJ☆Sが今回はセトリから外れていたのですが、退場時のBGMになっていて会場の大合唱で宮野さんとバイバイしたのが印象的だったので、無理やり入れてみました(笑)でも本当に1曲分として数えてもいいと思えるくらいの大合唱だったんですよ。あの一体感が出るときの会場の空気ってすごく良いよね…感動しちゃった。

 

ライブ構成

曲それぞれの感想は順に書いていきますが、まず最初にこれに触れさせてください。

わたしはマモライのライブ構成やそこから読み取れる文脈みたいなものが好きなのだと言及してきましたが、今回のツアーはほんっっっとうに良くできたライブ構成だった……。個人的な解釈になりますが、全部無駄なくひとつのストーリーになっていたと思うのです。たとえるなら、起承転結がきっちりしている1話完結物のテレビ番組、みたいな。

 

<オープニング>
FIRE→VOICE→EGOISTIC

今回のツアーコンセプトの提示。オープニング。マモライは毎回冒頭の3曲でツアーのメインテーマにふさわしい曲を選曲して、そのツアーの“顔”をつくってると思うんですが、今回もこの冒頭3曲がタイトルに基づくコンセプトの提示をしていると思います。

 

<起>
Sugar,Sugar→Never Friends→POWER OF LOVE→日替わり曲→僕のマニュアル→ぼくはヒーロー

ヒーローの日常パート。MCでも宮野さんが言ってたけど、ヒーローはただ強くてかっこよくて…だけじゃない、時には挫折したり苦しんだりもする。スパイダーマンパーマンみたいな作品でもよく描かれるような、正体を隠して平和を守るヒーローたちはそれゆえの悩みだってある。ヒーロー業のために自分の日常生活がおろそかになって誰かを怒らせちゃったり、好きな人に振り向いてほしいのにうまく想いが届かなかったり。損なことも多いけど、でもやっぱり大事な人の笑顔を守りたいから「ぼくはヒーロー」になる。

 

<CM>
幕間コント「ぼくらはヒーロー」

 

<承>
TRANSFORM

これから何か起きそうな静かな予感、嵐の前の静けさ、何か良からぬものが人知れず生まれた気配。この曲のアレンジがそういう気配を全部表現していて本当にうまい…。
TRANSFORMはもともと「変化」の意味を持った曲だけど、セトリのこの位置に置くことで日常からヒーローになるという物理的な意味での「変身」と、事態が「変容」するというダブルミーニングで表現できてるところが本当にすごい。場面転換の肝はここだと思う。

 

<転>
蒼ノ翼→ULTRA FLY→Space Travellers

戦うための翼を手に入れて駆け抜ける、敵に立ち向かう。膝をついてしまいそうになりながらも必死に戦って、ついに最終決戦へ…。対峙する敵はスぺトラのラスボス。一番盛り上がるところ。

 

<結>
BREAK IT!→Gravity

BREAK IT!はそのまま(スペトラの敵を)「倒した!」。この位置にあると自然とコーレス曲としても使えるしうまいな〜と思った。MIXING!では宇宙空間のイメージに近かったGravityが、今回のBLAZING!では空と大地の景色が広がっていたのが印象的でした。守り抜いた地球の美しさとか、そこで生きているいのちの尊さみたいなものを表現したかったんじゃないかなあ。

 

<エンディング>
EXCITING!

この曲から始まった前回ツアーから怒涛の10周年イヤーを突っ走ってきて、このツアーの本編最後で再びこの曲で終わる「10周年イヤーとしての」エンディング。ツアーの最初の方はまだ10周年イヤーだったし、10周年の総締めくくりだと思ってる。

 

<次回予告>
アンコール→Kiss×Kiss

演出的にはここでクレジットが流れるので「ツアーとしての」エンディングにあたるところだと思うのですが、あえて「ここからまた始まるからさ 信じて」に重きを置いて次回予告枠を推します。最後の最後で、マモライの最初からずっとセトリ入りしてるKiss×Kissを入れてくるのもニクいね。この10年と一緒に、また新しい物語が始まるんだな~~~!って思いました。

 

と、今回のツアーのライブ構成をわたし個人としてはこんなふうに受け取っていました。宮野さんのことだから、正解は本人の中に持っていても、たぶんあれこれ詳しく正解の説明はしないんじゃないかな〜と思う。わたしはこう受け取ると自分の中ではすごくしっくりきているので、今のところはこれがベストアンサーです。

 

 

 

2019/5/28〜29 横浜アリーナ

さて、横アリ公演2日間を終えて書き殴った感想をまとめます。

 

全体的に映像のクオリティがすごい

これ最初から最後までずっとだったんですが、映像への力の入れようが今回は特にすごかった!!!!!単純に今回のライブのストーリーを観客に伝えるために、いつもよりビデオパートの本数が多かった&内容が内容だけにちゃっちく作ってしまうと本当に残念になるというのもあるとは思いますが、それにしてもバラードだったりメンバー紹介だったりMC中の背景だったりの細かいところまでのすべてがとにかくオシャレ!!!センスがカンストしてる!!!

いつも思うけど、宮野さんのライブって背景に華があるよね。物理的な背景もだしサポートメンバーが出すパワーも含めて、バックが強いなあと思う。

 

M01/FIRE

初披露!!!横アリで初披露のあとはラジスマでもOP曲になるらしく聴かないようにする方が大変になりそうですが、今回のツアーで“新しく盛り込んだこと”のひとつは確実にこれですね。未発表の曲を1曲目に使うこと。

実は、ライブに行く前は「1曲目かもしれないけど1曲目じゃないかもしれないなあ」と思っていたのです。伝わるかなこのニュアンス…(笑)

うーんと、つまり、ライブのためにつくったとわざわざ公言しているような強い曲は1曲目に持ってくるのが一番インパクトも強いし最適だと思うけど、誰も知らない曲を1曲目にするのって結構ドキドキするじゃないですか。ちょっとリスキーな位置というか。盛り上がる保証がある程度約束されている位置って、コントと振り付け曲終わりのラストスパート1曲目のあたりだと思うので、そこに持ってくるかもしれないなあと思っていたのです。でもそんな安全策は宮野さん的にはナシだったんでしょうね。

バッチバチにかっこいい曲でした。観客がコーレス入れる隙がないのも、初披露として使うなら逆に良い方向に作用してた気がする。これは回数重ねるにつれてどう育っていくかが楽しみな曲だな…。次行くのがだいぶ先なので、そのころには変容してる可能性もあるんじゃないかなと思っています。

 

M01〜M03/ツアーコンセプト「ヒーロー」を打ち出す選曲

個人的にマモライの1曲目〜3曲目ってすごく重要な役割を担っていると思ってて。というのも、ここの3曲がテーマを強く打ち出す曲じゃないとその後に続く曲の受け止め方に迷っちゃうんですよ。宮野さんのライブスタイルだと、曲はあくまで素材であって、それをどう料理して魅せたい方向へ観客を導くかで受け取る印象も大きく変わると思うので。それを踏まえたうえで未発表の新曲FIRE→VOICE→EGOISTICのコンボやばくないですか。

VOICEね!!!ここで聴けると思ってなかった…!VOICEとかTRUST MEとかSpace Travellersみたいな“各ツアーでいちばん盛り上がる位置に組み込まれた特に勢いのある曲(※ただし他ツアーのセトリにはなかなか入らない)のことをわたしは「1ツアー爆発型曲」と呼んでいるのですが、まさかこのタイミングでセトリに入ってくるとは〜〜〜!

EGOISTICはたぶんセトリに入るんじゃないかなあと思ってたので、意外ではなかったけどやっぱりあのイントロを聴くと興奮します。「正義」って言葉を聞くと真っ先に連想するのがEGOISTICだなあ。

今回のテーマが「ヒーロー」で、でもヒーローと一口に言っても必ずしも正しいものだけをそう呼ぶのではない、それぞれに正義がある、というのがこのテーマのある意味肝(宮野さんが演る意義)になるところだと思います。EGOISTICはどちらかというと黒い正義を強く打ち出している曲ですが、対称的にVOICEはプリストのゲームの主題歌というのもあって、真っ直ぐ純真に突き進む白い正義のイメージ。FIREはこのツアーの主題歌みたいな役割をしてますけど、その後に白と黒の正義を打ち出すような構成で最初の3曲を固めているのが個人的にめちゃくちゃ刺さりました。

 

M04/Sugar,Sugar

まさかまさかの、ですよ。テーマが「ヒーロー」でSugar,Sugar聴けると思う!?次に来るNever Friendsと対照的なラブソングだったのも相まって良かった。

Sugar,Sugarは発売当初、宮野さんの曲の中ではMagicに次ぐアメリカンちっくで洋楽っぽい雰囲気のある曲だなという印象があってそれはずっと変わらずですが、このツアーのテーマを知っているとアメコミヒーローものの日常パートでありそうな感じがしてきました。変身してるときはバチバチにキメるのに普段の日常での姿はちょっと抜けてて好きな子にもうまくキマらない、みたいなの王道じゃないですか。そういう感じ…。

 

M05/Never Friends

ツアーが始まる前に“ラジスマで聴いたときの印象だけで作品制作をする”ということをやっていたのですが、いつもライブの演出を観ると印象がだいぶ変わることが多い中で、これは珍しく初めてフルで聴いた後もそんなに印象が変わりませんでした。

golden-night.hatenablog.com

細かいことを言うとグラスの飲み物の色は変わったかな。歌詞に「泡」って入ってたから、最初「ビールか!?」なんて色気のないことが頭に浮かびましたがそこはシャンパンとかサワーとかそこらへんの雰囲気に合う方で…。

あと、話が脱線しますが「抱きしめていた この想いを全部 手放す時が来ても」という歌詞を後で歌詞カードで見て、これと対比で頭に思い浮かんだのはLast Aroundのこのフレーズ。

「切ないよ 不意にこぼれる 心から溢れ出す言葉を 抱きしめる 伝わらぬように」

わたしは成本さんの歌詞が大好きなので、この“伝えてはいけない言葉だから抱きしめて相手に届かないようにする”というニュアンスのフレーズを最高で天才だと思っているのですが、このNever Friendsの主人公はそんなふうに抱いて留めていた気持ちすらも葬る未来を見ているんだなあと思うとなんだかな…切ないですね。

ラジスマや雑誌のインタビューだと、「この曲の主人公は想い人に恋愛対象として見られていないことが分かっていて、叶わない恋だとしても別に悲観的になっていない」みたいなことをおっしゃってましたが、“未来には想いに終わりがある可能性”をしっかり判っているあたりが「今の宮野真守が表現できる大人の恋」なのかなあと思いました。想い続けるだけじゃなく、ちゃんと終わらせられる恋。でも今はただただ自分が相手を好きでいるということに納得している、という恋の仕方。

ライブの演出的にはバックモニターの夜の街と街頭の灯りがきれいだったな。この曲の後にバラードコーナーとしてのMCが続くのですが、そのときはバックモニターがバーみたいな室内の景色に変わりました。Never Friendsで夜の街を訪れたのち、バーで落ち着いたひと時を過ごす宮野真守感。

 

M06/POWER OF LOVE

Never Friendsでしっとりした会場の空気が、この曲で一気に白く明るくなった!夜から昼になったね。POWER OF LOVEのダイナミックなゴスペル感は場の空気が一気に変わるから、Never Friendsとの空気の変わりようがすごかった。たとえて比べてみるなら、Never Friendsは夜・ふたりきり・告げないでいる想いのイメージだけど、POWER OF LOVEは昼・みんなで・愛を歌えという真反対ぶり。この対照的な2曲が並ぶと、愛の表現にもTPOがあるな〜と思ったりしました。

 

M07/日替わり曲

横アリ初日はFRONTIERで、2日目はBe Mineでした。FRONTIERもちょっと久しぶりに聴いた気がする。これも歌うタイミングを選ぶ時事ネタ曲だと思っている……。FRONTIERは一歩一歩踏みしめて前に進むヒーローの姿、Be Mineはヒーローも日常ではこんな切ない恋をしてるかもしれない、そんなことを表現したかったって言ってたかな(若干あやふや)。

 

M08/僕のマニュアル

大人っぽい雰囲気にアレンジされた「僕のマニュアル」めちゃくちゃ良かった!!原曲も市川さん作曲ですごくおしゃれなちょいジャズ曲ですが、そこにぐっと落ち着きと大人っぽさを足したアレンジになっていました。ピアノの音色が素敵だった。

 

M09/ぼくはヒーロー

今回の振り付け曲でした。枠組みはバラードコーナーの位置でやるのに、バラードではないという矛盾(笑)今回のツアーのバラードコーナーは日替わり曲を除くとあんまりバラードじゃないんですよね…(笑)Never Friendsくらいしか分かりやすくバラードの曲がないという。これだいぶ珍しいと思う。セトリ組むときの裏話がまたどこかで聞ければいいなあ〜。

そしてこの曲、振り自体も楽しいけど、コールが楽しい!「腹筋!背筋!」「トレンドチェーック!」「ランニングー!」がもう特に楽しくて楽しくて仕方ない。

 

幕間コント「ぼくらはヒーロー」

ゲストはゴッドバレーマンこと神谷浩史さんと、小野大輔こと小野大輔さん(?)、そしてお馴染みのしゅんりー。今回しゅんりーの悪役がめちゃくちゃハマってて大好きでした!見た目がディズニーに出てくる悪役っぽい!

一発芸コーナーは特に「シュリンプイヤー」大好きでしたね…。「お前何してたの?」「シュリンプ剥いてた」「剥いてんじゃねーよ!」「何下ごしらえしてんだよ」の一連の流れがツボで(笑)

 

M10〜M15/TRANSFORMからGravityまでの文脈

これはわたしが個人的に感じた文脈なんですが、曲の並び順からこんなストーリーなのかなあと。

TRANSFORMはそのタイトルと今回のリミックスを踏まえて日常からヒーローへの“変容”を表す。蒼ノ翼で翼を得たヒーローがULTRA FLYで困難を乗り越えて戦い、Space Travellersでラスボスと決戦して打ち勝つ=壊す、突破する、倒す(BREAK IT!)。そして訪れた平和な世界を表現するGravity。

TRANSFORMの“変容”は起承転結の承、そして変身の意味を持ったナンバーになっているかと思います。バラードコーナーで「ヒーローの休日だと思って聴いてください」みたいなことをおっしゃられてたので、ヒーローにも他の人と変わらない日常があって、そこからの“変身”を表現する役割としてカウントしたらしっくりきました。よくよく考えればヒーローといえば変身シーンは外せないですね!!!

雑誌のインタビューで「BLAZING!ではTRAVELING!のようなテーマを明確にしたライブに」と書かれているのを読んだのですが、わたしが感じた印象が宮野さんの狙い通りのライブ構成だったとすれば、なるほどなあと頷ける文脈だと思いました。これ初日で感じたことだったんですよ。いつも1回目は記憶がぶっ飛ぶので、回数を重ねるうちに「こういう文脈だったのかな」って後から納得するパターンが多いんですが、今回のツアーはたぶんテーマが明快でハッキリしてる分観たものをそのまま受け止めやすかったんだと思う。

 

M10/TRANSFORM 〜攻めてるけど圧倒的・静なリミックス〜

TRANSFORMのリミックスがびっくりするくらいかっこよかった!!!かっこよくて攻めてるのに圧倒的・静だった…。重いのに浮遊感?無重力感?があって。そう、スローモーション!!!実際にスローだったかというとスローじゃなかったけど瞬間的にスローだった、うまく言葉で説明できない。これ後から読んでこの感覚思い出せるのか謎だ。思い出して未来のわたし。

 

M12/ULTRA FLY 〜まだ飛べる!〜

ULTRA FLYの「コタエなんて見つからなくて~」の演出がすごかった。モニター中央にウルトラマンゼロが窮地に立たされるシーンが現れて、ザーッと雨が降る情景が広がる。その中で膝をついて蹲る宮野さん。本当に雨に打たれてるみたいで、あの間は会場が本気でしんとなってたのを肌で感じた…。そしてあのときの歌声。声が苦しそうに震えてるのを感じ取って、歌ってるけど演じてる感じ。これも宮野さんだからこそできる歌の表現だと思いました。

 

M13/Space Travellers 〜ラスボス戦〜

わたしスペトラが大好きなんですよ……いやみんな好きだと思うけど…。スペトラも1ツアー爆発型曲だと思っていたので、まさかLOVING!から2ツアー目でこれが聴けると思ってなかったよね………。

今回のライブのいちばん盛り上がる目玉はここですね。世界観とストーリー組み立てのためにスペトラ前に1本映像が入ってスペトラへ。あのラスボスが出てきたとき、わたしは「ほ、細田守〜〜〜!!!!!サマーウォーズだ!!!!!(※サマウォ大好きマン)って思ったんですが、連番していた相方はエヴァだと思った」と言っていて。さらにその後お会いしたフォロワーさんは「ネプリーグの漢字クイズに出てくるラスボス」って言ってました。めっちゃおもしろい。他の人はあれ見てなにを連想したんだろう、ちょっと気になる。

 

M15/Gravity 〜守り抜いた地球の自然といのち〜

これ、個人的には今回すごく印象変化の大きかった曲でした。GravityといえばMIXING!での印象が今までは100%だったので、宇宙のイメージだったんですよ。でも今回はバックモニターの映像が緑と海の広がる大地だったんですよね。セトリの文脈的にもここは守り抜いた地球の大地の映像が大正解だと思います。

これまで「宇宙」だったイメージが、文脈を変えると今回は「地球」となる。このイメージの変化こそが、マモライでわたしが特におもしろいと思っていることの所以です!!!曲が曲だけで完成しない。曲は完成された素材で、それを宮野さんがどう演出するかで受け取れるイメージが変化する。表現者のライブは本当におもしろい。

あと、本編最後の曲はこの次のEXCITING!だったのですが、銀テープが発射されるタイミングはGravityだったのも個人的にすごく嬉しかった!あのMIXING!で披露されたGravityの銀テ発射シーンがいつ見てもいちばん好きなんです。会場が一気に明るくなるの。今回もその照明の演出は一緒だったので、思わずMIXING!での情景も思い出してしまった…。

 

M16/EXCITING! 〜本編の最後にEXCITING!が入っていた件〜

「ヒーロー」というテーマがあまりにもバチバチに決まってたから、初日は正直「ここでEXCITING!なの?」と思いました。前ツアーのためにつくった曲(しかも言ってしまえば主題で、別テーマのライブに乗せるには強すぎる)を今ツアーに持ってくるのって、テーマ性に沿わせるにはリスキーな選択じゃないのかなあと思ったりもした…けど!

思えば、このツアー開始時点では宮野真守アーティスト活動10周年てまだ終わってないんだよ!!!怒涛のメディア露出で忘れがちになってたけど、EXCITING!のツアー終幕のときだって「まだ10周年イヤーだからね」って言ってたじゃん!!!

言うなれば、これはEXCITING!で始まった旅の延長で、その旅をEXCITING!で締めても文脈的にはおかしくないんだなあ。しかもそのEXCITING!の後にはアンコールで新しい朝を迎える。

ツアーとしてはタイトルがついて分かれてはいるけど、LOVING!からEXCITING!そしてBLAZING!へと、実は文脈的にはずっとひとつながりだったライブだったのでは。LOVING!はEXCITING!を見据えて決められたテーマだという理由から、そこは切り離せないと思っています。そこに10周年イヤーの締めくくりとして、BLAZING!を繋げたイメージ。

この3つのツアーとその以前で特に違うのは、大事なセトリの位置(最初や最後)に全ツアーの主題になる曲が継承して入っているところだと思うのです。

POWER OF LOVEで終わったLOVING!
EXCITING!で始まりPOWER OF LOVEで終わったEXCITING!
POWER OF LOVEが入り、EXCITING!で締めくくったBLAZING!

そしてアンコールで「ここからまた始まるからさ 信じて」。たぶんまた新しい旅が始まる。なんかこう、この3つのツアーという旅を通してちゃんとひとつながりになっていて、それをひとつずつ拾って育てた旅だった、ように感じる……。

余談ですが、EXCITING!のフリーダンスパーリータイムは横アリ2日目にGOLDEN NIGHTのサビの扇子フリフリがぴったり音の拍数に合う、と気付いてずっとGOLDEN NIGHTしてました。実質GOLDEN NIGHTセトリに入ってたね(圧)。

 

EN01/アンコール

これも目玉ですね。今回どんだけ目玉が仕込まれてたんだよって思いますが。まずアンコール1曲目にこんなに期待がかかってるライブも珍しいと思います。

タイトルがそのまま「アンコール」なので、ツアーが始まる前からほとんどの人が「この曲はアンコール1曲目でくるんだろうな」って思ってたはず。宮野さんはこの曲について「感謝を伝える曲」と語っていましたが、アンコール1曲目に組むってことはアンコールがないと成立しないセトリなんですよね。思わず、だいぶ前ですがツイッターで見た西川さんのツイートを思い出す。

ツイートのみ引用じゃ変に誤解があっても申し訳ないので、事の流れに言及したサイト貼っておきます。

www.huffingtonpost.jp

人の現場がどうとかではなくて、単純にこれを思い出して「もう当たり前になってるけど、マモコールもそのお返しのアンコールも当たり前じゃないかも」とちらっと思ったということです。それに新曲(しかも表題曲)をアンコールに持ってくるあたり、ライブという現場は結構信頼されているし期待されている、、、と思う。

以前フジネクの番組で「実は他人の評価を気にしていること」「褒められても本当かなって疑ってしまう臆病な面もあること」を語り、「でもライブに来てくれるみんなの声は信じられるんですよ。宮野真守を見に来てくれてるから」と話していた宮野さんの言葉がずっと頭の片隅にあります。だからアンコールが本編の絶対的保障のある位置に組まれているのではなくてアンコール後に用意されていたのが、マモライという場もといそこへ集まるファンへの信頼のように思えて、すごく嬉しかったのでした。

 

アンコールの演出について

余談がダラダラと長くなったので、一旦区切ってアンコールの演出についてのお話。

ぼくはヒーローやULTRA FLYはテレビ放送と関係深い曲だったこともあってか、バックモニータの映像ではテレビの箱の中で映像が動くシーンがいくつかありました。それを踏まえて……アンコールのバックモニター映像に、クレジットが流れるという粋な演出。

ライブ全体としてのエンディング(宮野真守が描くヒーローというひとつのストーリー)と、アンコールという曲が持つ「誰もが主人公(だからひとりひとり名前が載る)」のダブルミーニングを表すのに最適な演出!!!これも新しいアンコールの演出だったけど、ライブテーマにも曲に込められた意味にもちゃんと合っててとても良かった!!!!! 

あと、照明。最初白と青だったのが、途中からオレンジの照明に変わるのがすごく印象に残りました。あれ見たときに、夕焼けみたいだと思った。

「限りあるからこそ」の刹那的な表現は朝~夜で表現するなら夕焼けがいちばん合うと思うし、その夕焼けで曲が終わった後はまた白と青の爽やかな照明に戻ったんですよ。朝が来たんだなあと。そうやって一瞬の尊い時間を越えて朝を迎えて、またそれが次に繋がっていくんだ、と… いい照明表現だった…。深読み芸人炸裂してつらい。これは個人的に感じたことなので「また深読みしてるわ」くらいで流してください。

そして「虹がかかるよほら」の後から、パーッと会場全体の照明が明るくなって視界が開けた瞬間は、言葉で表現しづらいんですがすごく感動的だった…。その光も「終わらない喜びを」終わりで会場を時計回りに1周するように光の玉が消えていって、ステージに光が残るのもすごく良かった……。照明であんな光の表現できるんだな、すごい。

伝わるか分からないけど図解。

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EN02/Kiss×Kiss

やっぱりマモライと言えばKiss×Kissは外せないよね〜〜〜!!!この曲はどこに入ってても盛り上がるので、最後に持ってきてくれたら「楽しかったー!」って終われる。

バックモニターの映像がすごく可愛くてですね…。ハートやトリコロールカラーの線がぴょんぴょん跳ねたり弾けたりして、すっごく可愛かったです。 

 

MC

MCで宮野さんが自分の肩書きを「声優、歌手、俳優、役者」と言ってて、今まで言ってた3つの肩書きに「俳優」がひとつ増えてたんだよね。ゆうたのを経て、かな。MCのときにいつも思うのが、宮野さんの言葉ひとつひとつにそのバックボーンが見えるのがわたしはすごく好きなんですよね〜。もちろん全部が見えるわけではないけど、こちらとしてもその言葉を聞いてなにか感じるものがあるので、日常の糧にさせてもらっています。

 

Sho-ta.くんとYUZZYくんの挨拶

ダンサーの推しふたりが横アリ2日目の最後の挨拶でマイク持ってて、個人的にはとても嬉しかった!ふたりはアリーナ公演での参加なので、ちょっと空くんですよね。わたしと一緒だ…わたしも結構空く…追加したい……。

あとYUZZYくんはこの日も炸裂していて最高の天才だった…。「これだけは言いたくて、アンコール大好きなんです!」から始まったかと思えば、「MVの最初のダダンダダン…が○○(車種)の線路を走る音に似てる!!!!!」嗚呼〜〜〜このYUZZY節大好き……。5歳に見せかけたそこそこいい歳のお兄さんSUKIです。

 

そんな感じで横アリ2日間を終えました。まだ2日間の感想しか書いてないのにすでに1万字以上書いてるんですが…誰が読むの!?そしてこれをあと3ヶ月ちょっとあたためてからブログに投下します。先が長いな……。(おわり)

 

備忘録

今回は初日と2日目の横アリ公演が平日だったので、物販にもゆる〜く並びました。

初日は新横浜に着いてから開場の時間まであまり時間がなかったので、公演終了後に物販に寄りましたがチラホラ売り切れがありました。会場限定のチャームも売り切れてた。ツイッターで物販情報チェックした感じだと、日中ふつうに並べば大抵のものは買えたみたいです。

2日目は物販開始の30分前に並びましたがすでに前倒しで開始されていて、わりとスイスイ列が進んで1時間半で買い物終了!過去イチで楽な物販でした。その時点では売り切れもなし。やっぱり平日だとそのへんいつもよりだいぶ楽でしたね。

 

公演時間自体は、だいたい3時間ちょっとでした。

5/28 横アリ初日 18:00〜21:15(3時間15分)
5/29 横アリ2日目 18:00〜21:10(3時間10分)

 

 

当初はこのエントリに全参加公演分の感想を継ぎ足していこうとしていたのですが、横アリ公演を終えてから3公演チケットを増やしまして…。このまま書き続けるとあまりにも長くなりそうなので、月ごとにエントリを分けます。

というわけで、横アリ公演の感想は一旦これにておしまいです。また次の公演で会いましょう!